ガモウ関西 和歌山スタジオ

クライアントはヘアサロン店に対して、材料の販売や業務のサポートを行う美容ディーラーの会社である。主にスタジオを使用して業務のサポートを行う為、すでに各地にスタジオがあり、今回は新たに和歌山市へ出店するスタジオの内装計画である。
来客者は流行に対して敏感な美容師であり、一概な仕上げで内装を施してしまっては直ぐに廃れてしまう気がした。解体してあらわれるビルの躯体、壁のコンクリートや床のデッキプレートが普遍的な材で流行とは無縁のように感じた。
スタジオではセミナーやイベント、スタイリング作品の撮影等、多用途な使い方がされその都度でスタジオが変化していく。
流行や用途の変化に対してスタジオがどのように対応できるか計画を進めていった。
新しく設ける間仕切りを躯体と離し、離すことでできる余白のようなエリア。
変化していくスタジオにとってそれらが対応できるのでは考えた。
新しい間仕切りは、白として躯体とは明白に分け、荒く残された躯体が余白としての空間を表現している。

設計・監理/シオジ事務所
施工/城善建設株式会社
照明アドバイス/ModuleX
カーテン/fabricscape
所在地/和歌山県和歌山市
種別/改装
規模/テナントワンフロア
用途/スタジオ
面積/200㎡
竣工/2020年8月
写真/今西 浩文

掲載
architecturephoto 2020.11.20

シオジ事務所

塩路 優介 / Shioji Yusuke

一級建築士事務所

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