カメダさんの家

築40年の戸建て住宅の改修プロジェクトである。
元はクライアントの実家であり、数年前にクライアント家族に引き継ぐこととなった。
引き継ぐ前は借家として貸していた時期もあり、数回のリフォームによって内装が更新され、40年が経過した面影はなくなっていた。
ただし、和室だけはそのままの雰囲気を残しリビングのような使い方をされていて、そこがこの家の中心のように思えた。
和室を残し解体をはじめていく。
あらわになった躯体は白く塗り、間仕切りはガラスとして開放的で、床は土間で固く、無機質な素材としている。残した和室はそれとは対比的に、真壁の柱や漆喰の壁、柔らかい畳がより居心地の良さを感じることができる。そこは一般的なリビングではないが、昔の居間のように炬燵を置いたり、寝転がれる場所であり、そこに家族が集まればとおもい計画を進めていった。

設計・監理/シオジ事務所
施工/小笠原工務店
カーテン/カメダさん
所在地/和歌山県和歌山市
種別/改装
用途/住宅
規模/木造2階建て
面積/100㎡
竣工/2020年2月
写真/大竹 央祐

掲載
architecturephoto 2021.02.01
archdaily


シオジ事務所

塩路 優介 / Shioji Yusuke

一級建築士事務所

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